#自創作を殺してしまうオタク

創作者の死、とは言うまでもなく筆を折るなり画材を棄てるなりして創ることじたいを辞めてしまうことだが、作品の死とは人に見てもらう機会を失うことである。
では、世に出ていながら顧みられることのない数多の『作品』は生きているのか、それとも死んでいるのか。

作者自ら、作ったものを人の目に触れる場所から取り下げたりあるいはデータ自体を削除してしまったり紙や立体物なら原型を留めないほどに破壊してしまうのは勿論理由があります。

1.見てもらうクオリティでない
2.見せても客からの反応が薄い、もしくは無い
3.ヤバい表現(差別、違法行為の助長、対象を絞るべきゴアまたはエロ等)が用いられてる
4.スペースの確保が出来ないなど物理的な問題
5.人に見せてやるのは勿体ないという過剰な自信
6.その他、完成させるモチベや時間、体力等が無い時

このうち3と4は外的要因であることも多々ありますが……
私の場合はほぼ2か6なのですが、6は自分が悪い部分、やむを得ない部分があるにしても2は宣伝活動が弱いだの作品の捉え方の部分で作り手と受け手の間にギャップがあるなど何故観てもらえないのか、考える要因が多すぎて、結局は面倒くさくなって「観てくれないなら観なくて良いです」となってしまうんですね。

一方観てくれないなら観てくれるまで何度もリテイクを繰り返したり別の媒体に掲載して受け手を増やす努力をされる方もいらっしゃいますが、これもどちらが正しいとかでは無いと思います。不評な作品を残しておくのが辛いならさっさと畳んで別の作品で好評を得ようとするのも作り手の考え方ですし。

YouTube Preview Image

↑先日の翔愛祭で発表されました動画「LONELIEST CIRCUS」です。
(画像をクリックしてお楽しみ下さい)
この作品の中盤には過去に私が制作したスライドショー映画の映像が使用されているのですが、満足同盟初期作品なんかだと覚えていない部分もあって「あれ? こんな画撮ったかな?」と思うような場面がいくつか出てきて動画班スタッフに呆れられました(笑
もちろん当時は努力と苦労で作ったのですが……
だって最初に満足同盟で出展したのって確か6年とか前だもん……(; ・`д・´)

まぁそういう諸々の理由で、私、岡元奏の過去作品も映画、小説問わず日の目を見ることなく死蔵されているものが結構な数あります。
魔法少女と大ひよこっこ団では基本的に、学祭で二回続けて同じ作品を出展することは致しません(一度過去作公開やったけど)。作品とは一期一会、いつでも新しいことに挑戦したいと考えて活動しています。
そして、そんな日の目を見ることの無い過去作もまた今の自分を作り上げてくれた、それぞれに大事な思いの込められたものでもあります。

現在死蔵されずに発表されている作品は下記のとおりとなっておりますので、興味がございましたらどうぞご覧ください。

・オトナノオト
2013翔愛祭にて公開。

・サヨナキドリの君
第三回シナリオコンテスト佳作受賞作品。
キャラフレ内施設「ノベルシアター」でもお楽しみ頂けます。

・鏑矢姫(原作担当・脚本協力)
第一回レミプロ制作作品。
キャラフレ内施設「ノベルシアター」にてお楽しみ下さい。

・さよならは奇跡のあとで
第一回レミプロ制作作品。
キャラフレ内施設「ノベルシアター」にてお楽しみ下さい。
上記「鏑矢姫」とは対になっている作品です。

・『環たる星 ~OOD~』
2018皐月祭にて公開。

・『環たる星 ~きみのせいで、夏が終わる~』
2018皐月祭にて公開。

・『環たる星 ~透明人間の恋人~』
2018皐月祭にて公開。

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